お気軽にお問い合わせ下さい

052-684-5684

中田島砂丘と堆砂垣

2019/04/22 コラム

 去年の11月、実家がある静岡県掛川市の海岸で、堆砂垣を建てる活動に参加しました。

堆砂垣とは、海からの強風による飛砂を防いで堆積させることで、海岸がやせることを抑える役割を持っている施設です。この堆砂垣を建てるために、複数の竹を紐と針金で繋ぎ合わせ、砂浜の中に深さ30cm程根入れさせていきました。

 

 上の写真は当日に建て終えたばかりの堆砂垣で、コの字形に建てていきました。

 下は建ててから約1ヶ月後の写真です。このように砂が溜まっていることから、堆砂垣の効果があることがわかります。

 

 この活動の後、中田島砂丘には堆砂垣が多く建っているという話を親から聞き、砂丘はどういう所なのか、堆砂垣がどのように建っているのか興味があり、今年の2月中旬に、静岡県浜松市にある中田島砂丘へ行きました。

 この中田島砂丘は浜松市の南部に位置し、南北約0.6km、東西約4kmに渡って広がっている砂丘です。

 上の写真は、砂丘の手前から撮った景色です。砂丘という文字の通り、砂の丘が広がっており、砂浜しか見たことがない自分にとっては、この景色はとても新鮮でした。

 

 砂丘の手前から海までの道のりには、海に対して縦向きで左右に堆砂垣が建てられていました。堆砂垣は砂に埋もれるようになると、その上に新しい堆砂垣を建てることで砂丘を高くしているようです。おそらく、この砂丘の下には多くの堆砂垣が埋まっているのではないかと思います。なお、写真中央の左右に建てられている堆砂垣は、おそらく歩行者が通る道を示すためではないかと思います。

 

 

 海岸線の近くでは、堆砂垣が海に対して縦向きの物もあれば横向きの物もありました。私が以前参加した掛川市での活動では、コの字形で建てていきましたが、こちらは乱雑に建てられているように見えました。これらの堆砂垣は埋もれていたり、壊れていたりしましたが、建てられた当初は何か統一性を持って建てられ、年月が経つにつれて、このような姿になってしまったのではないかと思います。

 

 この中田島砂丘は、過去はもっと広い砂浜だったようです。しかし、自動車の乗り入れによって海浜植物が減っていき、海浜植物によって留まっていた砂浜は、高波によって流失してしまったそうです。最近では、砂浜の流失を防ぐために、海浜植物を植える活動が行われています。海岸の砂が減る原因は、ダム建設や消波ブロックの設置などによって、河川や海から土砂が供給されなくなったからということをよく聞きましたが、原因はそれらだけではないということを知りました。

 

 最近は観光地へ出掛けることがなかったので、砂丘を見に行ったことは、良い気分転換になりました。機会があれば、他の砂丘も見に行ってみようと思っています。

 

(Y.S)

 

ページトップへ